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山田花子自殺直前日記を注文。

買うかどうかずっと迷っていた(引きずられてしまいそうだから)が、とうとう買ってしまった。

仕事でミスをするたびにヒヤ〜ッと心臓が縮こまって脳天に包丁を突き立てたくなる。精神が社会に侵されて、身体を社会が殺しにきている。

苦手な上司に声をかけられただけで気が狂いそうになる。私が自殺未遂をしたことを知っている上層部の人間は腫れ物みたいにわたしを丁寧に扱ってくる。私はそしてまたヒヤ〜ッと嫌な汗をかくのである。

私は全く無視されるのも耐えられないが、不当なほど優しく扱われるのも我慢ならない。一番よいのは私のした事に何の感情も持ってくれない事である。相手の行動に少しでも病人に対する哀れみや気遣いみたいなものを感じると、もはや正常な精神状態でいることができない。

なるほど、これは確かに社会不適合者である。私はほとんど全く社会というものに適応できない。生きづらいとかでなくて、もう、ほとんど、生きることができないのである。